紅の翼

クリスマス。イブの夜、八丈島で幼児が破傷風にかかり飛行機で血清を運ぶことになった。しかし、予定していた飛行機が故障したため、急遽セスナで飛ぶことになった。パイロットの石田は、台風接近のため尻込みするパイロットの代わりに操縦を買って出た。同乗しているには、当初飛行機をチャーターしていた大橋と、新聞記者・弓江。のんきに大島節を口ずさむ石田であったが、偶然入れたラジオから流れるニュースで機内は緊迫。実は、大橋は今しがた人を殺してきたばかりの凶悪犯だったのだ……。