仮面ライダーX Vol.4

日本全滅を企んで２大大国が秘かに結成した（という当初の設定！）ＧＯＤ機関は、海洋科学者・神博士を襲い、息子敬介を殺害する。重傷を負った神博士は、敬介を深海開発用改造人間カイゾーグとして甦らせたのち死亡。敬介は、仮面ライダーＸに変身してＧＯＤと戦う。これまでのライダーとは関連性なく誕生したライダーであり、神話の神々をモチーフにした怪人、恋人の謎を追う初期の展開など、全く新しいライダーシリーズを目指した意気込みが感じられる。通常なら敵幹部にあたるアポロガイストも、ＧＯＤ秘密警察第一室長として登場、正規の指揮系統には属さず、Ｘのライバルとして描かれたのも新鮮だった。全体としてハードなイメージが強い初期に比べ、巨人キングダークを動かすＲＳ装置の設計図の争奪戦となる後期は、明快な活劇としての側面が強かった。