ひまわり

輝明は、何気なく見ていたニュースで小学校の時のクラスメイトだった真鍋朋美が海難事故で行方不明になったことを知る。しかも、事故の少し前に留守中、彼女から電話があったという。十年以上も音信不通で、もう顔もすぐには思い出せない少女…朋美は、どうして自分に電話をかけたのだろう…遺体が上がらないまま行われる朋美の葬式に、久しぶりに集まった同級生たち、次々と現れる元恋人達、朋美をめぐる悪い噂。やがて、朋美が大切に抱えていた一つの思い出が、浮かび上がっていく……。