解説:
男同士の熱い友情に、サスペンスや見応えあるアクション・シーンを明快に絡めた、これが戦前の作品とは全く思えないほどのキレ味を見せる、誠に素晴らしい 異色のギャング映画の傑作。小粋なギャング・スターとしてその名を馳せたJ・キャグニーが、その独特の存在感と演技力で多大な評価を受けた。幼い頃から仲 の良かったロッキー(キャグニー)とジェリー(オブライエン)。しかしロッキーは二人でやった盗みの罪を一人で被った事をきっかけに転落の一途をたどり、 今やいっぱしのギャングになっていた。一方のジェリーは生まれ育った町で牧師として不良少年たちの更生に力を注いでいた。15年ぶりに町に戻ったロッキー はジェリーが面倒を見る不良少年たちの憧れの的になるが、かっての悪事を庇ってやった悪徳弁護士(ボギー)が自分を殺そうとしている事を知って逆に殺して しまう。警察との銃撃戦の末に逮捕され、死刑宣告を受けたロッキーだったが嘲笑うかのように平然としている彼の姿に少年たちは一層感化されてしまう。彼等 の未来を案じたジェリーはロッキーの元へ行き、ギャングらしく死のうとするロッキーとは全く逆な行動を取るよう最後の頼みをするのだったが……。
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